
第10回
「見直される?
終身雇用」
 |
日本型経営の三種の神器と呼ばれた「年功序列」「終身雇用」「企業内労働組合」が崩れて後、時代とともに変化し続けている。 1975年頃を境に、年功序列、終身雇用を背景としたそれまでの年功主義が能力主義へと移行し、次いで1990年代には、実績主義、成果主義へと評価の軸足が移った。近年、成果主義の功罪が議論されるようになり、新たな評価の基軸が模索されている。
|

 |
「新社会人の多くに保守化・安定化思考が高まっている」みたいなニュース読みましたよ。能力主義を希望する割合が少しずつ減っているって聞きましたけど。 |
| |
|
 |
そうですね、「昔のほうが良かったなぁ」とみんなが思っているかどうかは別として、労働者側が危機感を抱いて成果主義を見直そうという動きがあります。ところで、この終身雇用がどういうものなのかは知っていますよね? |
| |
|
 |
もちろん!・・・・う〜んと、定年までずっと同じ会社で働いて忠義を尽くすこと・・ですよね?? |
| |
|
 |
そうですね。封建社会のお侍さまのようですが、それに近いものがありますね。企業の中で長年にわたって経験し、知識・技術を磨いていき、昇進と賃金の上昇が望める・・・そんな慣行ですね。年功序列・企業別組合とあわせて日本企業の労使関係の特徴でした。 |
| |
|
 |
戦後から50年近く続いたってことは、それだけ優れたシステムだったのですか? |
| |
|
 |
「日本的な」というと語弊があるかもしれませんが、社員は自分の会社に従順と忠義の心を持ち、できる限り会社のために働いたり、自分の家族のように会社を大切にしたりする価値観がありました。会社側も職員側も終身雇用制度を通してお互いに大切にし合っていることが、多数の先進的な商品・サービスの開発を可能にしたのです。 |
| |
|
|
|


人事・労務コンサルタント。スタッフ5名の会社経営、35歳。「職場を元気にする!」をモットーに日々転職、就職の相談にのっている。

サービス業に従事するOL、30歳独身。仕事にヤリガイを感じつつも、シングル状態を焦り始めている。
終身雇用とは
企業などが、正規に採用した労働者を、特別な場合以外は解雇しないで定年まで雇用すること。
年功序列型賃金などと併せて、日本的雇用関係の特徴とされる。

|