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第8回
「2007年問題
(後編:団塊世代の
 継続雇用について)
2007年問題は何も情報システムだけの狭い問題ではありません。団塊の世代から下の世代にノウハウや経験を継承していくために、企業はどのように対応しているのでしょうか。今回は団塊世代の継続雇用について、人事面から2007年問題を捉えてみましょう。



技術継承、大丈夫??

前回は2007年問題とは何か、IT業界を例にとって、お話を伺いましたね。
   
レガシーシステムは頭脳をフル回転して構築し、経験とノウハウをもって運用してきたものだから、技術継承も容易ではない…。2007年問題の本質は「知識と経験の引き継ぎ」という、全ての産業に共通する問題である、という話をしました。
   
それにしても、レガシーシステムは失われた古代技術…じゃなかった、旧言語で、しかもすごく複雑なんですよね。だけど…2007年って、もうすぐですよね?団塊世代の皆さんが定年を迎えるまでに、カンペキに知識や技能を引き継ぐことなんて出来るんでしょうか…?ブルブルブルブル
 

Dr.ジョブー
Dr.ジョブー
人事・労務コンサルタント。スタッフ5名の会社経営、35歳。「職場を元気にする!」をモットーに日々転職、就職の相談にのっている。
ナンデモキクミ
ナンデモキクミ
サービス業に従事するOL、30歳独身。仕事にヤリガイを感じつつも、シングル状態を焦り始めている。
 
キーワード解説
2007年問題
西暦2007年問題とは、団塊世代が培ってきた知識や技術が継承されぬまま、彼らが停年を迎えてしまう問題です。「知識と経験の引き継ぎ」は、IT業界に限らず、全ての産業に共通する問題です。



雇用継続で技術継承

もちろん、多くの企業では、2007年問題を回避するために対策を講じています。
   
具体的に、どんなコトをしているんですか?
   
現在殆どの日本企業では60歳が定年ですが、団塊世代の雇用を継続、または定年を延長することで、若手社員への技能伝承の時間を稼いでいます。団塊世代が講師役となり、研修を行っています。大企業の場合では60歳以上でも嘱託や契約社員扱いで雇用を継続する「継続雇用制度」を導入するケースが増えているんですよ。
   
厚生年金の支給って、確か65歳からでしたよね。雇用延長は、技術も教えられて企業も嬉しいし、定年を迎える方にとっても永く働けて嬉しい対策ですね♪


 


高齢者雇用安定法と継続雇用

しかし、2004年6月に、65歳まで働ける制度導入を義務化した改正高齢者雇用安定法が成立されました。これによって、企業によっては、重要な問題が発生してしまったのです。
   
重要な問題??一体、どういうことですか??
   
改正高齢者雇用安定法によって、65歳未満を定年としていた企業は、2006年4月までに
  1. 定年を65歳まで引き上げる
  2. 60歳で定年を迎えた後、65歳までの継続雇用制度を導入
  3. 定年制の廃止
のいずれかを選択しなければならなくなりました。雇用継続制度を導入している企業にとっては表面上大きな変化はありませんが、2007年問題への対応として特例的な継続雇用を考えていた企業にとっては、将来の賃金・雇用バランスの見直しを迫られることとなったのです。



 

まとめ 2007年問題は人材投資にも大影響…!

企業にとって、普通の雇用延長は「特例」な雇用延長に比べて、人件費も増える、ってことですね。
   
そうです。この負担が若年層の雇用に深刻な影響を与える可能性があるわけです。
   
「雇用に深刻な影響」…!求職中の友人がいるだけに、コレは辛い話です(>_<)
   
これから、企業では、雇用を継続させながら人材育成に投資を続けていく状況が続きます。「人件費を上昇させず、人材育成に投資しているか」、さらに「いかに若年層と高齢層のモチベーションを向上させていけるか」が、大きな課題となってくるでしょう。2007年問題は、社内の賃金と雇用、そして人材投資のバランスにも大きな影響を与えるのです。


 
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