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平成19年10月21日朝刊掲載 BuckNumber一覧 >>
エル・おおさか(府立労働センター) 理事長 池谷 成典氏
財団法人 大阪労働協会
http://www.jobcafeosaka.jp/

エル・おおさか(府立労働センター)
理事長 
池谷 成典氏


若者の就職をサポートし、実績を上げる


 各地域の実情によってそれぞれ運営方針が異なる「ジョブカフェ」。労働環境を巡る社会情勢が移り変わるなか、堅実に“結果”を残しつつあるのが「JOBカフェOSAKA」。この4月には大幅な館内リニューアルを行い、サービス内容を拡充した。11月1日(木)に開催される関連イベントの紹介も含め、ジョブカフェの果たすべき役割を探ってみたい。
実情に合った若者の能力向上や就職促進を図るシステムも魅力

 ジョブカフェとは、国が策定した「若者自立・挑戦プラン」の中核的存在。全国にあるジョブカフェは、地域の実情に合わせた若者の能力向上や就職促進を図るワンストップサービスセンターとして親しまれてきた。
 今回紹介するのは、大阪市中央区北浜東のエル・おおさか(大阪府立労働センター)2階にある「JOBカフェOSAKA」。若者のみならず、幅広い年齢層にわたり就職活動を取り巻く環境が複雑化しつつある昨今、こちらの施設では、とにかく一度きてもらえるよう工夫をこらす。「ラティスや観葉植物を置いたり、同世代のスタッフが親しみやすい笑顔で接するなど、若者が気軽に足を運べる雰囲気作りを大切にしています」と話すのは(財)大阪労働協会ジョブカフェ事業部のコーディネーター米谷友里さん。「若者に合わせて、レイアウトも工夫をしています」。
 開設されたのは平成16年7月。それから同19年3月までの統計では、正社員として採用された人数1万8560人。これは全国でもトップクラスだという。もちろん、人口の割り合いが多いなどの要素も勘案しないといけないが、予想以上の結果といっていいだろう。 「この4月から、国の“モデル事業”が終了したのを機に、より若者の自立意識を高めようと施設を2つのゾーンに分けました」と(財)大阪労働協会ジョブカフェ事業部の松田昌彦部長。

専門のジョブコーディネーターがより具体的なアドバイスも!

 一つは「UP(アップ)スクエア」と呼ばれるゾーン。各種求人誌を閲覧できるコーナーや、適職診断・インターネット検索ができるパソコンエリア、そして無料でコーヒー、お茶などが飲めるコーナーもある。専任のキャリアアドバイザーが15〜20分ほどのカウンセリングを行い、その人に合った「ジョブカフェ活用法」をアドバイスしてくれる。
 もう一つが「就職Shopおおさか」。「大阪府内」の「正社員募集」で「未経験OK、人物重視」の観点から求人情報(企業情報)を紹介している。ある程度、応募の意思を固めた就職希望者に対しては、専門のジョブコーディネーターが、より具体的なアドバイスを行う。
 ここで「JOBカフェOSAKA」での就職までの簡単な流れを整理したい。まず訪れた人は「UPスクエア」で会員登録・就職相談を行う。セミナーやチャレンジ講座なども利用できる。そして、具体的な就職活動に取り組む人には「就職Shopおおさか」で活動状況や企業情報の共有を行い、若者と企業のマッチングが行われる。次に地元企業に対し、応募者を推薦し、同時に若者には企業を紹介し、面接設定は、ジョブコーディネーターがすべて代行してくれる。面接の結果は、応募企業から「就職Shopおおさか」に報告され、その後、応募者にジョブコーディネーターから連絡がいく仕組みだ。これらのサービスはすべて無料で受けることができる。

近畿の特色ある産業や地場産業・伝統産業の魅力を発信

 11月1日(木)には、「JOBカフェOSAKA」など、近畿圏のジョブカフェが連携して「近畿圏ジョブカフェ合同企業説明会〜近畿の伝統産業&地場産業〜」(参加費無料)が開催される。
 近畿の特色ある産業や地場産業・伝統産業を担う各企業がそれぞれの産業の特徴と、仕事としての魅力をわかりやすく発信して伝えるというもの。
 「出展企業は、約30社。実演や体験コーナーなどもあります」(前出・松田部長)。「出展企業と参加者が気軽に交流しながら、お互いに分かり合える場にしたい」(前出・米谷コーディネーター)
 会場は各出展企業がブースに分かれる形でレイアウトされる。参加者が興味を持った企業の情報収集を、その企業の担当者と直接話をしながら得られるメリットがある。開催中には主催者側が「企業インタビュー」を行い、より深く企業の魅力に迫る趣向も。同時に今回出展に至らなかった企業なども含めた、各種資料コーナーの拡充も行う。
 若年世代のニートや引きこもりなどの社会問題が深刻度を増すなか、今後もジョブカフェなど、支援態勢の重要性は高まっていきそうだ。


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