産経新聞
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平成17年7月31日朝刊掲載 BuckNumber一覧 >>
株式会社学情大阪営業本部  マネジャー 大西 浩史氏
 
オピニオン

マザーコア・オフィス主宰キャリアカウンセラー
人事コンサルタント 矢野 隆子さん

 写真技術研究所、外資系情報会社と研究開発やシステム構築と技術畑の仕事を経て、人材教育コンサルタント会社に転職。
その後、教育機関に独立系コンサルとして登録し、大手企業から小企業まで、幅広く人事制度導入指導を行う。現在は、企業及び大学のキャリア教育に関する相談企画依頼が多く本業以外にカウンセリングや大学の非常勤講師、行政の女性講座の講師として、各地で講座やセミナーも実施している。
熱い言葉で自分を語るために


 私は、人事コンサルタントであると同時に大学で学生のキャリアカウンセリングも手掛けています。ですから就職活動に関しては、企業サイドと学生サイドの双方の視点から見ることができます。
 そこで感じるのは、就職活動の会社説明会などの段階で、すでにミスマッチともいえる状況が発生しているということです。人気企業の説明会には何千人もの学生が集まってきますが、そのなかには本当にその企業への就職を希望しているのではなく、とりあえず参加しておこう、という学生も少なくありません。企業は、どの学生が真剣なのかわからない。ですから最近では、面接の場で逆に学生に質問させ、その内容から学生の就職姿勢を見極めようとする企業も多いようです。
 その背景には、企業が求める人材像が明確でないということもありますが、学生側にも自己分析ができていないという大きな問題があります。どんな業種の、どんな仕事に就きたいのか、絞りきれていないのです。
 そこで私が提案したいのが、仕事探しの目を養うということです。学生の方なら、アルバイトをするなかで顧客の満足度を高めるために何をすればいいかを前向きに考えていく。そうした取り組みで、自然に仕事探しの目は養われるでしょう。
 私がカウンセリングした女子学生にも、アルバイトでの販売経験に大きな達成感と自らの価値を感じ、事務職志望から流通業界に進路を変えた方がいます。最終的には大手流通企業の企画開発の部署に就職を決めました。
 就職活動も最後は人間対人間。面接の結果が応募者のイメージにある程度左右されることは否めないでしょう。その際に、本当にその企業で働きたいのであれば、きっと熱い言葉で自分を語ることができます。その言葉は、面接官の心を動かすことができると思うのです。
 その女子学生も、面接で「婦人服売り場はもっとオシャレにしないといけないと思う」と語ったそうです。販売のアルバイトで仕事の達成感を知った彼女は、その仕事に就きたいという情熱を感じました。そしてその情熱が面接で仕事への熱い想いを語らせたのです。

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