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平成20年1月27日更新 BuckNumber一覧 >>
 
ハード系技術者と企業とのベストな“出会い”を提供
 
技術者のスキルアップのサポートも積極的に行う
技術者のスキルアップのサポートも積極的に行う
株式会社 パソナエンジニアリング 金森 大悟支店長 株式会社
パソナエンジニアリング
金森 大悟支店長
(株)関西雇用創出機構 代表取締役社長兼 パソナ取締役専務執行役員 雇用開発本部長 山本 絹子氏 (株)関西雇用創出機構
代表取締役社長 兼
(株)パソナグループ
取締役専務執行役員
雇用開発本部長
山本 絹子氏

 慢性的に技術者が不足し、企業では常に人材面で頭を悩ましている。しかし、技術者のスキルの問題などでミスマッチが起こっては、働く側にも企業側にもデメリットが生じてしまう。そんな現状に一石を投じたのが、「(株)パソナエンジニアリング」だ。同社の設立は2004年。創業間もないが、すでに多くの企業に人材を派遣している。

     将来は受託開発事業強化も視野に


“働きやすさ”を提供

 機械・電気・電子・情報技術系の設計技術者に特化した人材サービスを行うパソナエンジニアリング。
 「技術者の方を“常用雇用”という形で採り、長期的な視野に立ち支援する目的で立ち上げられました」と話すのは同社大阪支店の金森大悟支店長。パソナエンジニアリングと技術者は雇用契約を結び、実際の指揮・命令権は派遣先が持つ。そして派遣先と同社は労働者派遣契約を結ぶ。現在はこのエンジニア派遣が事業の100%を占めるが、将来的には受託開発分野にも規模を拡大する予定だ。
 同社の技術系社員数は現在約120名。平均年齢は32・3歳で女性の比率が高いのが特徴だ。
 さらに仕組みをみていくと、随所に人材を大切にする企業ならではの工夫がうかがえる。
 最初に紹介した常用雇用が、技術者にとって“安心して働ける職場環境”を提供している。一定期間の派遣が終わった後、次の仕事が発生するまでの空白期間が抑えられるからだ。
 ハード系に強い技術者が集まる同社の中心をなす分野は次の4つ。「電子技術分野」では特に需要の高いLSI設計分野に需要が多く寄せられる。実践的な手法を研修で学ぶことができ、半導体業界で設計業務に携わることが可能だ。「電気技術分野」は、電気制御技術、省エネ技術、アナログ・デジタル回路設計などがおもなフィールドとなる。デジタル家電や自動車制御などの開発・設計に携わることができる。「機械技術分野」は、CADにおける基礎から実践までを研修で学び、解析・モデリングなどのスキルをアップさせ、自動車設計・家電製品設計関係で自分の能力を発揮できる。「情報技術分野」はソフトとハード両面からの技術を研修で身に付けることで、デジタル製品の開発・設計に取り組むことが可能だ。

実践的な研修

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技術者のスキルアップ
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 また、同社では「LSI技術者育成研修」と名づけ、実践的な技術者教育プロジェクトを実施し、成果をあげてきた。
 そのバックボーンには企業側の次のような現状がある。「いろいろな派遣会社がくるが、基礎知識がなく活用しづらい」「社内教育に時間的・人材的な余裕がない」「若手で基礎知識を有した技術者が欲しい」。
 そんな現場のジレンマに対し、技術者のレベルを誰が見ても判断できるように定量化している。
 そのために導入したのは、国内でも知られる設計コンサルティング会社(株)エッチ・ディー・ラボが開発したRTL設計者向けの技能検定試験「ESA」と呼ばれるもの。
 技術者にとっては、自分のスキルが全体の中でどのあたりに位置するのか、現状どのレベルの仕事が可能なのかを客観的に知ることができ、課題克服や、技術向上のための動機付けとなる。迎え入れる企業側も、いわゆるミスマッチ防止に役立つというわけだ。
 さらにOJT(現場教育)とトレーニングを組み合わせた研修制度も実施している。「LSI技術者育成研修」では、先端技術開発には欠かせないLSI設計を学ぶ。「パワーエレクトロニクスエンジニアトレーニング」は、地球環境・省エネを見据えた注目の分野で必須の技術・インバータ制御やモータ制御の技術のトレーニングを行う。「3DCADモデリングエンジニアトレーニング」は、自動車・家電製品など、機械設計の現場では欠かせない3DCAD開発技術が修得可能。シミュレーションや解析などの実践に即したトレーニングを行う。「組み込みソフトウェアエンジニアトレーニング」は、家電や自動車などに組み込まれるマイコンシステム技術修得のために、基礎研修や業務に沿ったトレーニングを本格的に稼働予定だ。

勤務先は大手メーカー

 具体的な入社からキャリア形成のフローチャートを整理してみたい。応募から始まり、面接・適性試験を経て入社。その後、各種トレーニングを行い各メーカーで勤務する。プロジェクトが終了すると再びトレーニングを行い、再度メーカー勤務を行う。一度現場を体験すると、その後のトレーニングにも自分なりのテーマを持って臨むことができるメリットがある。
 「派遣先のほとんどが一部上場企業です」(金森支店長)というように、最先端の技術とノウハウが生かせる現場と、安定雇用先を確保することで、技術者の定着率アップを図る。
 現在の全体の割合を技術分野別に見ると、機械系が6割で、次いで情報系が2割、電子系1割、電気系と続く。先の「LSI技術者育成研修」の成果もあり、今期は電子分野で10%以上伸びる予定である。
 福利厚生の充実にも力を注ぎ、技術者の労働環境向上にも力を入れる。ライフケアやファイナンスなどの面でサポートを行うベネフィットステーションを活用し、カウンセラーや看護師、弁護士などの専門家が日々の悩み解決のためのアドバイスも行う。健康面も、定期健康診断や生活習慣病検診などを実施し、積極的にサポートを行う。
 常に「現場で必要とされる技術者」の育成に注力するパソナエンジニアリング。技術者にとって、進路を選ぶ際の一つの選択肢であることは間違いない。

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