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◆父・太郎(53歳)…中堅企業の人事部長
「東京オリンピックから41年、早いですね」
◆母・フジ子(50歳)…主婦
「ボランティアで主婦のパワーを実感してます」
◆長男・一郎(27歳)…営業マン
「今年の暑さは、営業泣かせです!」
◆二男・次郎(22歳)…新社会人
「学生時代の長い夏休みがなつかしい」
◆長女・花子(21歳)…大学3回生
「就職活動中の女子学生の皆さん、頑張れ!」 |
産経一家の末っ子、花子はただいま大学3回生。この夏休みが終わると、いよいよ就職活動に入ります。しかし、花子はそんなことにはおかまいなしに、遊びに、バイトにと目いっぱい楽しんでいる様子です。そんな花子に、会社では人事部長の仕事をする父の太郎が、そろそろ将来の仕事も考えてみては、とアドバイス。就職活動なんて、まだ先のことと思っていた花子ですが…。
七月のある夜。太郎とフジ子は久びさに夫婦二人の時間を過ごしていました。
太郎 いよいよ今年も夏休みか。でも子供が大きくなると、夏休みも静かなものだね。
フジ子 でも、ほら、にぎやかなのが帰ってきたみたいですよ。
花子 ただいま!
太郎 お帰り。なんだなんだ、その荷物は?
花子 友だちと京都に遊びに行って、かわいい古着のお店を見つけたの。これだけ買っても安かったんだから。
フジ子 このブラウスいいじゃないの。
花子 おいしい団子のお店にも行ったのよ。
太郎 そういえば、花子は大きくなったら、お団子屋さんで働くって、よく言ってたなぁ。
花子 それは子供の頃の話でしょ。どんなお仕事するかなんて、全然決めてないわよ。
太郎 でも、そろそろ就職活動のことを考えておかないとね。
花子 エー!お父さん、それは夏休みが終わってからでいいんだよ。最後の夏休みかも知れないんだから。
太郎 就職のことを考えるのに、早すぎるということはないよ。いざ就職活動という時になって、自分がどんな業界で、どんな仕事がしたいのかもわからなかったら、困るだろ?そのためにはこの夏休みが大事なんじゃないか。
花子 でも大学の就職ガイダンスがスタートするのは秋だし…。
太郎 うん。でも、新卒で入社した人たちが何年もしないうちに、こんなはずじゃなかったと言って退職している現状を考えると、花子にはそんな思いをしてほしくないからね。大学の就職スケジュールにのっかるだけじゃなく、自分でも積極的に取り組んでほしいな。
フジ子 でも、花子はどうすればいいんですか?
太郎 やっぱり普段から意識して“仕事探しの目”を養うことだね。
花子 エー!ますますわからない。
太郎 たとえば花子は今総菜屋さんでアルバイトしているね。仕事をしていて一番うれしかったことはどんなことだ?
花子 うーん。特に思いつかないけど。
太郎 それは自分から動いていないからじゃないかな。どうすれば、もっとお客さんに喜んでもらえるか、もっと効率よく仕事ができるか。そういうことを考えながら仕事をしていると発見もあるだろうし、仕事の目が養われていくと思うよ。
花子 そうか。じゃあやってみようかな。
太郎 報告、待ってるぞ。
8月に入ったある日。
花子 お父さん、これプレゼント。
太郎 ほー。いい柄のネクタイじゃないか。
花子 バイトのお給料もらったから。私、店長さんにほめられたんだよ。
太郎 すごいな。
花子 お父さんが言っていたように、自分なりに考えて、動くようにしたの。仕事帰りのOLの人たちが買う惣菜は、量が少ないのよね。だから6時以降に少量パックの惣菜を置いてはどうですかって店長さんに提案したの。そしたら「君は、商売に向いているかもね」って。
太郎 それはすごいな。
花子 でしょ。そういう販売促進の仕事もいいなって思うようになった。
太郎 そうか。それはいい経験をしたね。
花子 私ね、ほかにもいろんなバイトをしてみて、もっと自分の可能性を探ってみようかなと思っているのよ。それも就職活動の一つになるのかなって。
太郎 それなら本番はきっとうまくいくよ。
花子 うん。私、頑張って仕事探しの目を養う。だからね、夏休みの宿題のほうは手伝ってよね、お父さん。
太郎 なにー!
フジ子 子供が大きくなっても、夏休みの終わりは同じですね(笑)。